「ちい見ーっけ」 「お、ー」 「へへ、なにしてんのちい」 「昼寝ばい」 「だと思った」 「こそなんばしとっと?」 「あー!白石に頼まれてー、ちい探し」 「そいつはごくろうさんったい」 「でしょお、ふふ。もっと労ってちょうだい」 「は俺を見つけるスペシャリストやけんね」 「ま、大体裏山にいるからね」 「そうだ、ちょっとこっち見てみんね」 「え、なになに」 「ほら、…最近よく来るったい」 「なにー…あ!ねこだ!」 「むぞらしかやろ、よしよし」 「わ!わ!いいなあちい!いいなあ!」 「人懐っこかやけんね」 「私も私も!抱っこ抱っこ」 「やれやれ、は甘えっ子ばいね(ひょい)」 「いやちがうこれ、私が抱かれてどうすんの」 「あれ、違ったと?」 「違うよお。まあ良いか、ちいでかいなあ」 「見晴らし良かやろ」 「街が見えるねえ」 「街が見えるばいねえ」 「サボってるとさ、ゲーセン行きたくなるね」 「はは、定番ばいね」 「オーソドックスすぎて誰もやらないかあ」 「そげんこつなかよ、行ってみんね?」 「おー!じゃあ裏山出よう!」 「あ、これの自転車とや?」 「あーそだ私チャリで来たんだ」 「そんじゃあ俺がこぐけん、後ろ乗りなっせ」 「わーいお願いしまーす」 「どんどん行くばい!」 「おわー!速ーい!」 「どこ行くんやったっけ」 「えー?聞こえなーい!」 「どこ行くんやったっけー!」 「どこだっけーどこでもいいやー!」 「うーん、海が見たかねえー!」 「じゃあ海ー!私なにしに来たんだっけー!」 「さあーなんでも良かやろー!」 「なんでもいいかー!」 「もっととばすけん、しっかり掴まりなっせー!」 「きゃー!ははは楽しーい!」 (細かいことを気にしなさすぎる2人) |